ステロイドについて

副腎皮質ホルモンのコルチゾールに関して、分子栄養学で問題にすることが多いのですが、ステロイドホルモンと呼ばれるそのホルモンについて。

・以下、腎臓内科東京女子医科大学病院HPより参照

ステロイドとは)
・ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にある)から作られる副腎皮質ホルモンの1つ
・ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われている
・副作用も多いため、注意が必要な薬

 

副作用について)
・副作用は、疾患、薬の量、内服期間などによりさまざまなケースがある

1. 易感染性
・体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる

2. ストレス時には要注意
・高齢者などでは、骨がもろくなり(骨密度が減少し)、圧迫骨折や大腿骨頸部骨折などが起こりやすくなる
・予防薬…骨を守る薬(ビスホスホネート薬)の内服

3. 糖尿病(ステロイド糖尿病)
・糖を合成する働きを高めるため、血糖が上がる

4. 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)
・消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなる

5. 血栓症
・出血を止める働きをする血小板の機能が亢進するため、血管の中で血液が固まってしまう血栓症が起こりやすくなる
・予防…血をサラサラにする薬(抗血小板薬)

6. 精神症状(ステロイド精神病)
・不眠症、多幸症、うつ状態になることがある
・軽度のことが多いですが、よくみられる

7. 満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満
・食欲の亢進と脂肪の代謝障害によりおこる
・ステロイド薬の減量により改善

8. 動脈硬化、高脂血症
・動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがある
・食事に注意し、必要であれば、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服

9. 高血圧症、むくみ
・体内に塩分が溜まりやすくなるために起こる

10. 白内障(ステロイド白内障)
・白内障(視界が白く濁る)の進行を早める

11. 緑内障(ステロイド緑内障)
・眼球の圧力(眼圧)が上昇する(緑内障)ことがある

12. 副腎不全(ステロイド離脱症候群)
・ステロイドホルモンは、薬剤のプレドニゾロン(PSL)換算で2.5~5mg程度が副腎皮質から生理的に分泌されている  ※薬剤は数十mg/日投与されることが多い
・それ以上の量のPSLを長期に内服した場合、副腎皮質からのステロイドホルモンが分泌されなくなるため、急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがある(ステロイド離脱症候群)

13. ステロイド痤瘡(ざそう)
・にきびができやすくなる

14. 大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)
・大量投与でごく稀に起こることがある
・多くの場合、ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に、股関節の痛みで発症

15. その他
増毛、脱毛、生理不順、不整脈、ステロイド筋症、などが見られることがある
・いずれもステロイド薬の減量により改善




しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
原因のよくわからない痛みや不調に対処する施術院
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