口臭について

セラピストは、見えている体の部分(顔色、髪、爪など)から内臓などの状況や栄養状況を推測します。
また、ある種のにおいなどからも推測します。
というわけで、口臭について・・

口からの臭いは、アンモニア、アミン類、揮発性硫化物、脂肪酸などがあり、たんぱく質の分解によっておきる。 口腔(歯周病)、鼻腔、咽喉の病気から、臭いが始まる。

口の中は約500種類の細菌のすみかで、特に嫌気性細菌はタンパク質を好んで分解する。
その結果生じた化合物(VSC、アンモニア、アミン、低級脂肪酸など)が悪臭を放つ。
誰でも口臭はあるが、臭いの強い人・ない人は、わずかな濃度物質に差による。
唾液分泌の低下による口腔乾燥は大きな原因となる。
ただ実際には、歯間にフロスを入れ、こまめにお口の掃除をしていればそう臭いが強くなることはない。
歯垢(プラーク細菌の塊) →嫌気性菌(空気が嫌い) →産生した毒素、酵素 →歯肉に炎症 →組織破壊(血球成分、剥離上皮、死滅した細菌)などのタンパク質の分解 →嫌気性菌、タンパク分解酵素によりタンパク質の分解が高まる →その結果、タンパク質は分解される過程で含硫アミノ酸に変化し、VSCが発生
・・・このような歯周病での口臭の発生状況をフロスでかなり取り除くことが出来る。
ちなみに、口臭は食間に増強、食中・食後に減少する。
また口臭は加齢とともに強くなる傾向があり、女性ではホルモンの影響を受けやすい。
口臭の分類
①生理的口臭 ・・・口の乾燥によるもの~起床時の口臭、空腹時口臭、加齢による口臭、薬剤の影響、口呼吸や緊張時、ストレスなどによる口臭
その他には、小児の口臭、女性の生理時の口臭などホルモン分泌が不安定時の口臭など。
口腔乾燥は高齢者の4割にみられる。そのほかに、薬剤の影響、口呼吸、ストレス、乾燥した室内循環不良、脱水なども原因となる。薬剤~降圧剤、利尿剤、鎮痛剤、向精神剤
②においのある食べ物
ニンニク、ネギ、ニラ、香辛料、酒など。漢方薬の一部、ビタミンB剤、タバコなど。
③全身の病気から起きる臭気~アミン臭(肝疾患)、アンモニア臭(尿毒症)、アセトン臭(糖尿病)などが代表的。
・呼吸器系疾患 ・・気管支炎、気管支拡張症、肺化膿症、肺壊ソ、肺結核
・耳鼻咽喉科疾患・・ 萎縮性鼻炎、臭鼻症、副鼻腔炎、咽頭炎、喉頭炎、扁桃 腺感染 呼吸器系で特に慢性化膿性炎症がある場合には、主に嫌気性菌による代謝産物として臭気性物質が産生され、膿により口臭はさらに強まる。
・糖尿病・・ ケトン臭(果物臭)が認められることが多いが、血糖値が十分コントロールされている場合は認められない。辺縁性歯周炎等の口腔病変を併発している場合が多い。
・肝疾患 ・・メチルメルカプタン、プロピオン酸等の有臭物質が認められるが、いわ ゆる肝性口臭(甘く、カビ臭いアミン臭)や胆汁臭がする。
・腎疾患 ・・尿毒症でアンモニア臭。
・胃腸疾患 、食道疾患・・慢性胃炎、胃拡張、便秘、大腸ガン 食道や胃に食物が滞り腐敗が起こる場合に口臭を認めることがあるが、比較的少ない。 便秘ではアンモニア臭が認められることがある。 大腸ガンではインドール、スカトール糞臭。
・白血病 ・・硫化メチル臭。
④心因性の口臭 ・・・仮性口臭 自臭症 口臭恐怖症
・口臭を強く訴えて来院するが、口臭測定を行っても、口臭はまったく認められない。自分自身は、口臭の存在を強く確信し、意識している。
【消臭効果のあるもの】
青汁(モクセイ油) 大葉 パセリ クレソン
緑茶 ウーロン茶(ポリフェノール 抗菌作用)
口剤、消臭剤等 ・・マスキング効果で、長くは続かない
参照:町田市歯科医師会



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