ホモシステインの代謝について

・ホモシステイン…必須アミノ酸であるメチオニンの代謝副産物として生成されるアミノ酸

・メチオニン…肝機能の調整を始めとしたさまざまな生体機能に関与。このメチオニンの代謝に必要となるのがビタミン B12・葉酸またはビタミン B6で、欠乏するとホモシステインからメチオニンの変換が停滞し、ホモシステインが細胞内から血液中に移行して蓄積し、動脈硬化を引き起こす
⇒心筋梗塞などの心臓疾患や脳卒中のリスクが高まる

ミトコンドリアを元気にする

・血中のホモシステイン濃度が、15μmol/l以上になった状態を「高ホモシステイン血症」と呼ぶ

・再メチル化経路では、葉酸、ビタミンB12、イオウ転移経路ではビタミンB6が必要となる
~これらのビタミンが不足するとホモシステイン代謝↓して、ホモシステイン増加

・喫煙やコーヒー摂取などの生活習慣、加齢による腎機能低下、遺伝的要因(シスタチオニン-β-シンターゼ欠損、MTHFrの一塩基多型;C677T)なども関与

 

○ホモシステインによる障害
・高ホモシステイン血症では血管障害が起こる
~チオール基(-SH基)を持つホモシステインがジスルフィド結合する過程で、活性酸素種の発生により、酸化ストレスとして血管内皮細胞を障害すると考えられている
~活性酸素種によって血管内皮由来の一酸化窒素(NO)が不活化され、血管内皮機能の低下、LDLの酸化LDLへの変性が起こる
~ホモシステインによりサイクリン依存性キナーゼ活性が亢進し、血管平滑筋細胞の分裂・増殖が促進される他、血液凝固に関係する因子に働きかけて血栓形成を起こしやすい状態を引き起こす可能性

・ホモシステインは種々のフィードバック機構により、SAMeのメチル化反応を抑制することが考えられていて、高ホモシステイン血症では、DNAの発現調節異常などを介して細胞障害に関わる可能性がある

・認知症(アルツハイマー)や神経管閉鎖障害 (胎児の無脳症や二分脊椎)などにもホモシステインが関与している可能性がある

 

○ホモシステイン対策
・生活習慣は改善…禁煙、コーヒー摂取を控える
・栄養素の摂取…葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、亜鉛(短路のBHMTで必要)

HERSERIES ONLINE(ハーセリーズ・オンライン)

(ハーセリーズオンラインHPより)




しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
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