統合的治療法)
・クライアントの症状に対して、検査をして、診断を立てる。これはあくまでも一時的な診断であり、その後2~3週間かけてクライアントの状況を観察して、確証ないし修正していく。
・最初は炎症と疼痛を減らすことを考える。疼痛軽減には関節可動域回復が効果的である。あるいは、電気療法やアイシングなどの効果的な事がある。
・急性症状では、痛めている場所が侵襲的か生体力学的かを見極める必要がある。
侵襲的障害に対しては、スラストは禁忌であるが、生体力学的な障害であれば適している。
・施術部位は炎症治療の部位と異なるものである・・・急性痛はその場所における炎症など問題。慢性痛はその場所ではないところが原因となっている。
・腰痛に対する統合的治療では、徒手筋力検査、トリガーポイントの治療、腰椎のPNFストレッチ、理学療法などを用いると良い。
※腰痛におけるトリガーポイント…腰方形筋、多裂筋、回旋筋、横突間筋、脊柱起立筋によくみられる。殿筋や梨状筋にもよく起こる。
※PNFストレッチ…PNFとは固有受容性神経筋促通法のこと。筋肉と靭帯の過剰な伸張を防ぐ感覚器官である「ゴルジ腱器官」と「筋紡錘」の感知・反応を弱めるために、ストレッチ直前に筋肉を収縮させてからストレッチングを行うのが基本的な理論となる。単に筋肉を伸ばしてストレッチするのではなく、神経のコントロールを使って緩めていくことができる。
※理学療法…運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療方法
・ガルヴァーニ電気に対して筋収縮の反応ないと、筋の回復は見込めない(Faye)。
※ガルバーニの動物電気…18世紀ガルバーニは、カエルの脚を2種類の金属(銅と亜鉛)で挟むと動くことを発見した。
※ガルバーニ電流(歯科)…異種の金属同士(アマルガムの亜鉛とパラジウム合金など)が、唾液を介して接触しあった時に流れる微弱な電流。これにより、頭痛や肩こりなどが起こるかもしれないとされている。
(理学療法を用いる場合の注意点)
・急性症状では、腫脹、炎症を減らす~アイシングや電気など
・疼痛や不安感を減らす~電気やアイシングなど
・代謝や循環によって治癒を促進させる~温熱など
・病理部位の極性を変えることで治癒促進させる~電気、電磁場療法
※極性(化学)…原子間の電気陰性度の差によって生じる電荷の偏り。 電荷の分布が正、負それぞれに偏ること。
※極性(生物)…生物体の細胞や組織が、ある軸に沿って形態的、生理的に異なる性質を示すこと。動物の頭部と尾部、植物の根と茎、卵の動物極と植物極などのように発生や生育の部分が軸に沿って区別される場合にいう。軸性。
・電気刺激による筋肉の強化
・トリガーポイント治療~電気や押圧など
・心理的に前向きに元気にさせる
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結語)
モーションパルペーションを身につけることで、患者から尊敬され、家族や友人を紹介してくれるだろう。
それによって、その地域で治療院が認識され発展するだろう。
モーションパルペーションとは、サブラクセーション複合体の運動要素を分析する方法であると、認識せねばならない。
治療の成功は、脊柱の可動性改善につながる。
もしそれが出来ないのなら、サブラクセーション複合体の内容を精査し、治療方法を変えなければならない。
しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
原因のよくわからない痛みや不調に対処する施術院
公式サイト www.shinken-ryouin.com