カイロプラクティックと病院の治療の内容の相違に関して

西洋医学はもともと細菌論から発達してきた還元主義的思考に基づくため、急性疾患には的確な成果を上げることが出来ます。

一方、慢性疾患では生体機能をつかさどるシステムやネットワークの機能バランスの問題となるので、単に対処的な投薬だけではうまくいかないケースが多く出てきます。

カイロプラクティックは、その部分を補完的にアプローチすることができます。具体的には、構造と神経系のバランス、栄養問題から来る細胞レベルでの生化学的な部分などに対して、治療計画を提案することが出来ます。

根本的に体を考えた場合、遺伝子の生命活動における制御というところを考えざるを得ませんが、環境や行動を変えることで遺伝子の反応を調整できます。

様々な慢性疾患、健康問題がありますが、その問題の根元の部分から正しく解き明かして、カイロプラクティックでできる範囲、病院で検査治療してもらう範囲と、クライアント自身がどうすればよくなるのかを具体的に理解し、希望をもって日々過ごせるようにサポートしていく役割が、私たちカイロプラクターにあると考えます。

慢性の体調不調には様々なものがあります。

・慢性痛…腰痛や肩こり、頭痛、ひざなどの関節痛

・神経痛…手や足のしびれ痛み

・免疫系の病態…アトピー、リウマチなど

・精神系の不調…うつ、発達障害、統合失調症など

・疲労系の不調…慢性疲労、副腎疲労、起立性調節障害

・消化器系の問題…胸焼け、胃痛、便秘、過敏性腸症候群など

・心血管系の問題…高血圧、糖尿病、痛風など

このような体調不良は、悪性新生物（がん）、心疾患（心筋梗塞）、脳血管疾患（脳梗塞）という三大成人病の手前にあるものと考えられます。

慢性の体調不良レベルであれば、一次的に和らいだ期間があるかもしれませんが、病院で診断の出る慢性疾患レベルまで行くと、不調がひとりでに治ることはありません。

通常、平行線から悪化していきます。

原因は単一ではなく、いくつかの要因が足し算されています。

症状も複雑になっていきます。

薬で症状や検査数値を抑えていても、根本的な部分で修正が加えられていなければ、トータルで健康を損ねるおそれがあります。

病院では病気の予防を徹底的に指導されることはないと思います。

なってしまった病気にどう対処するかに終始するだけかもしれません。

それは保険治療の範囲では仕方ないことだと思われます。

カイロプラクティックは実費治療で保険に比べて高額になりますが、それに見合った施術やアドバイスを提供しますので、健康増進、不調からの脱出のためにうまく利用されると良いと思います。