各種症状について)
周辺の筋拘縮でどのような痛みが出るか
(中殿筋)
過度の歩行やランニング、長時間の立ち仕事などが原因。
痛い側を下にして寝ることが出来ない。
坐骨神経痛のような痛み、股関節の疼痛が出る。
(小殿筋)
小殿筋前部線維緊張では、大腿外側痛が生じ、小殿筋後部線維緊張では大腿後側痛が生じる。
(長内転筋)
乗馬などによる筋肉の酷使などが原因で発生。
鼠径部痛として感じられる。
脚が外に開きにくい。
変形性股関節症と間違えられることもある。
(恥骨筋)
体操や乗馬などによる筋肉の酷使が原因。あるいは、脚を組む習慣などによる長時間の筋肉の短縮。
鼠径部の深部の鈍痛を引き起こす。
変形性股関節症と間違えられることもある。
(腸腰筋)
過度のランニングやサッカー選手のキックなどが原因になりやすい。
立っているときにつらい。
横になったり、膝をたたんだ状態になったりすると痛みが緩和する。
鼠径部・太もも前面や腰の痛み。
股関節の前面(ソケイ部)の痛みや詰まり感
原因)
大腿骨頭の前方すべり現象
・股関節後方線維の硬縮・・・坐骨大腿靭帯、後方関節包、外旋六筋
・大腿直筋やハムストリングス(ニ関節筋)の問題
・大腿骨頭を制御するための、姿勢保持筋の弱化
アプローチ)
坐骨大腿靭帯・・・内旋で伸張
後方関節包・・・股関節圧迫位にて股関節を屈曲
外旋六筋の拘縮に対して・・・強化と柔軟性アップ
股関節に水がたまる
関節には関節包と呼ばれる袋状の構造があるが、その中には関節液が入っていて関節が滑らかに動くための働きをしている。
その関節液は関節包内にある滑膜組織で作られている。
股関節に何らかの炎症があった場合、この滑膜に刺激が加わり、関節液が正常な範囲の量を超えて大量に作りだされ、関節包内にたまる。
これが股関節に水がたまるという状態で、股関節が熱をもち、腫れてくることもある。
この症状は、股関節の炎症が治まれば自然に減少。
(アプローチ方法)
病院;水をその都度抜く、痛みどめ薬
手技療法;股関節に炎症が起こった原因を探し、可能ならば施術を加える
(注意)
化膿性股関節炎の場合、股関節の激痛みや発熱・腫れがある。
この場合、病院に行く必要がある。 |