首・肩の痛み|奈良県 香芝の整体カイロなら患者様の支持率が証明するしん研良院にお任せ!|整体

【肩こり、首や肩の痛み】DSCF2295.JPG

意外にも知られていない
肩こり・首の痛み施術ポイント


首肩の痛みを直す㊙ポイント)

胸郭の動き~呼吸器系
⇒肩こりの方に胸式呼吸で深呼吸してもらうと、小さく不自然な感じになります。つまり、胸郭の動き方に問題があります。この場合、胸椎・ろっ骨などの動き方を改善すれば、首肩の緊張が抜けます。

②小腸や胃などの消化器系
消化器系の疲れから背中、肩、首と緊張を作っているケースもあります。内臓系にアプローチして、自然に首肩の筋をゆるませる方法をとります。

※いずれのケースも、こっている首肩をもんでもすぐ元に戻ります。こっている原因の方に手を加える必要があります。


③腋(わき)の奥
⇒肩こり筋といわれる僧帽筋や肩甲挙筋のコリは肩甲骨の動きと関係があります。多くの場合、腋(わき)周辺の筋肉がとても硬くなっています。

④横隔膜
横隔膜に問題のある場合は、首肩と同時に腰痛も伴うことが多くなります。~横隔膜ドームの解放、横隔神経へのアプローチ、大腰筋との筋膜の連鎖、ゲノード・ミュッシー点

⑤手指のゆがみ
⇒手指~肘~肩~首と筋・筋膜が連鎖しています。

⑥骨盤のゆがみ
⇒背骨の土台は骨盤で、ここのゆがみは腰はもちろん、肩首にも波及します。
⇒骨盤のゆがみだけではなしに、そのゆがみの背景にある過去のケガや病歴(捻挫歴による足首の硬さや手術歴や便秘等による腹膜の柔軟性低下など)によってつくられた不自然な硬さなども直します。


※コリや痛みを感じるところは犠牲になっている、言わば「働きすぎのところ」。施術は「働かずにサボっているところ(機能低下部分)」に行います。この部分が、リラクゼーションの施術としん研良院の施術と大きく異なるところです。


・交通事故などのケガのある場合は、繊細な施療を行います。
⇒首(頸椎)に触れずに、首の矯正が可能だったりします。
⇒強くゴキッとしなくても、呼吸相だけですーっと矯正をかけられたりします。

【25歳~55歳女性の主な訴え】

「手が痛くて、上げられません」
「後ろに手を回せません。エプロンのひもも結べません」
・・・五十肩(四十肩)。関節包や筋肉の硬縮、肩まわりの骨格のゆがみ。imagesCAQCQ8LA.jpg

「肩の前が痛いです」
・・・上腕二頭筋長頭腱の炎症。ラケットを使うスポーツや投げるスポーツをする人に多い。

「肩こりがひどく、もんでも改善しません」
・・・さまざまな原因があります。ひとりひとり原因が異なりますので、単に患部をマッサージしても改善しないのが普通です。

「肩甲骨の内側が痛くなって、肩や腕も痛むときがあります」
・・・頸椎のゆがみ~神経の問題や特定の筋肉の硬縮があったりします。

「洗濯物を干すときに、首や肩に変な痛みが出ます」
・・・頸椎における神経の異常状態がないか徒手検査します

「肩から腕にかけて、痛みが出ます」
・・・ムチウチ経験者の椎間板ヘルニア(頚椎5番や6番)など。

「首を反らすと、首が痛いです」
・・・頸椎の椎間関節というところの問題が考えられ、手技で回復しやすい。

「肩甲骨の内側上部の角から後頭部にかけて痛いです」
・・・肩甲挙筋、頭最長筋、頸半棘筋、頭板状筋など

後頭部の付け根がこって、気持ち悪いです」
・・・頚椎の可動域が低下。後頭下筋群の硬縮。

「首を真横に向けられません」
・・・寝違い、頸椎の可動域の低下など

「首を前に曲げると、肩や腕に痛みやしびれが出ます」
…椎間板に問題のある可能性

「首を動かすと、しびれが肩から腕に走ります」
・・・頚椎の変性が考えられます

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施術例~来院者様の喜びの声
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
本当にありがとうございます。
同じような症状でお困りの方にとってのよい参考になる事と思います。

2015/4月13日
DSCF4427.JPG「肩痛」:30代看護師(生駒郡)
・半年前から肩の痛み発生
・腕をあげたり、トランスをしたりする時、肩周辺に強い痛み
・夜間痛もある
・レントゲン・・・上部胸椎の側弯
・虫垂炎その他のオペ歴

施術;計7回)
・回旋鍵板や関節包のART
・斜角筋症候群の施療・・・上部頸椎、上部肋骨、斜角筋
・上部胸椎の矯正
・内臓の膜のマニピュレーション
・頭蓋

結果)
肩の痛み消失

2013年11月
DSCF3591.JPG「痛くて首が全く動かせない」:40歳代、会社経営(葛城市)
・数日前に、朝起きて、首が前後左右に動かせなくなった。
・痛みが、かなり強く仕事にならない。
・くしゃみをすると、とても痛いので、くしゃみが出来ない。
・肩甲骨と背骨の間に強い痛みが出る。

施術と結果)
初回
筋膜の施術で痛みが1割減。首を反らす可動域がアップ。
胸椎と頸椎の矯正で痛みがさらに2割減。
頸椎のマッケンジーで、首の前屈が少し出来るようになり痛みがさらに2割減。
2回目
初回の施術と頸椎モビリゼーションで、前屈時の痛みが3割減。可動域が大幅にアップ。
3回目
「かなり調子よくなってきました」とのこと。
4回目
痛み消失。可動域正常化。

2013/6月26日
DSCF3442.JPG施術前。肩の高さの違い。DSCF3447.JPG施術後。肩の高さがそろう。DSCF3445.JPG施術前。腕が上がらない。DSCF3451.JPG施術後。かなり腕が上げられる。「右肩が痛くて上がらない」60歳代(大和郡山市)
・かなり前から肩が痛くて、腕があげられない。
・病院で様々な検査~異常なし

施術と結果)
拘縮した関節包と筋肉、内臓、関連する骨格の調整など。
痛みが減少し、可動域改善。

2012年5月
imageCAQ2UMZP.jpgボルダリング「ボルダリングによる肩痛」:39歳会社員(生駒市)
・ボルダリング(室内クライミング)を趣味でしているが、数日前より肩痛。
・手を持ち上げたり、後ろに引いたりすると非常に痛い。
・股関節の動きが良くないのも気になる。

検査)
・小円筋、棘上筋、三角筋後部、肩甲下筋に異常
・股関節の可動域の低下
結果)
・施術3回目(初回より8日後)・・・痛み消失。股関節の可動域改善。

2012年6月
DSCF3027.JPG「テニスによる肩痛」:製造会社、70歳(大阪府南河内郡)
・テニス中、サーブでスピンをかけていたら急に肩に激痛。
・右肩があがらない

施術と経過)
肩周りの筋骨格の施術。
自宅でのアイソメトリックトレーニングの方法をお伝え。
ひと月後・・・可動域改善。痛み減少。

2012年5月
DSCF3048.JPG「四十肩」:自動車塗装業・39歳(香芝市)
・肩腰のこりが常にひどかったが、ある日 急に手が上がらなくなった。
・仕事にも支障をきたすようになっている。

施術)
・棘下筋、肩甲下筋、前鋸筋、小胸筋、上腕三頭筋などの拘縮に対して
・頚椎と胸椎の矯正
結果)
痛み消失し、肩が上がるようになった。

2012/11月7日.
DSCF3229.JPG「肩甲骨周辺の痛み」:30代事務職(奈良県)
・7年半前から、背骨と肩甲骨の間にピンポイントで痛みが出る。
・息を大きく吸った時、押されたときに強い痛み。
・病院でレントゲン~異常なし
・「マッサージでは改善できなく、職業病だとあきらめている」

施術)
・肋骨と胸椎の可動域制限に対して
結果)
初回施術後・・・痛みが10→3以下

2012/4月
DSCF3050.JPG「肩の調整」高校生・野球部(奈良県)
・姿勢の悪さが気になる。左右の肩の高さが違って顔もやや傾いている。
・肩や腰の可動域の調整を希望

施術)
・第一肋骨、骨盤、頸椎と胸椎、股関節に対して
・関連する筋肉の調整・・・棘下筋、棘上筋など肩の筋肉、腰方形筋など腰部の筋肉、小胸筋など
結果)
施術後のピッチングで、「体重がうまく乗って今までにない速い球が投げられている」

2012/7月
DSCF3112.JPG「首痛、背中の重だるさ、頭痛」:60代主婦(香芝市)
・首の後ろに石が入っているような感じで痛い。
・病院でMRI~頸椎4,5番の椎間板ヘルニア
・背骨全体が重く張り付く感じがする。

施術結果)
2回目・・・首の痛みが減少
4回目・・・首の痛みと背中の重だるさが改善
6回目・・・「頭痛や首痛などから解放された。とても調子が良い」

2010年5月
095.JPG肩こり、肩甲骨周辺の痛み」:接客業・20代女性(橿原市)
・かなり前から、肩こりと背中の痛み。
・親指から薬指にかけて、手を反らしたときにしびれが出る。

施術)
・骨盤(仙骨)の矯正
・頚椎や胸椎の調整
・腕神経叢の操作、円回内筋の施術など

結果)
1回目・・・背中の痛み8割ぐらい改善。手のしびれが消失。
3回目(3週間後)・・・背中の痛みや肩こりがなくなっている。

2011年~
065.JPG首すじのコリ、背中の痛み」:29歳男性・農業(宇陀市)
・「仕事柄、偏った体の使い方をしているように思う」
・「自分で体がゆがんでいるのが分る」
・首を回すと何か引っかかる感じがして痛い。
・もみほぐしてもコリや痛みが取れない。

施術)
・左右の鎖骨の位置のズレと胸椎の側湾の矯正
・肩まわりの深部の筋肉の拘縮に対しての施術
・頚椎や骨盤、腰椎の調整
結果)
・「ゆがみが取れて、バランスが取れているのが分る」
・痛みが改善

2012/6月22日
DSCF3050.JPG「首痛」:高校生、野球部(香芝市)
・「柔道の授業中に首が痛くなっているのに気が付いた」
・「部活動に支障があるので、早く治したい」
・首の痛み。顔を左右にまわせない。

検査・施術)
頚椎回旋・・・右30度
頚椎と胸椎に変位
関連筋に過緊張
結果)
・首の右回旋・・・30度⇒70度に改善 
・痛みがほとんど消失

2012/3月
DSCF2727.JPG首痛、姿勢改善」:20代主婦(上牧町)
・「長年首痛がひどく、猫背も気になる」
・ストレートネック

結果)
・痛みが改善
・自宅での体幹のエクササイズなどを指導

ノートと考察・・・各種情報のまとめと考察

○このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
○私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
○「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
○より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
○疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

【肩の解剖学】
腱板の筋機能・・・ローテータカフ:棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋
・棘上筋・・・昔は外転作用⇒最近は内旋・屈曲作用があるとの研究も。MRIの骨頭断裂は棘下筋の可能性も。
・棘下筋・・・働き方の度合い;90度外転位での外旋>下垂位の外旋 ※上腕骨頭を引き下げつつ、拳上作用
・肩甲下筋・・・内旋作用。上部線維は上腕骨頭引き下げ作用。
・小円筋・・・下垂位で外旋作用。外転位で内転作用。

・三角筋・・・拘縮があれば、肩甲上腕リズムに影響~インピンジメントを誘発
・烏口上腕靭帯・・・拘縮があると外旋制限
・小胸筋・・・烏口突起だけでなく、烏口上腕靭帯を介して大結節あたりに付着
・菱形筋・・・・肩甲骨の動きで肩甲間部痛が誘発⇔頸椎疾患との鑑別
※肺気腫により胸郭の拡大のある人では、小胸筋や菱形筋が過緊張傾向
・関節包・・・肩甲上腕関節20~30度(上肢拳上45度前後)で、関節包の張力が均一化

【肩こり】
首から肩にかけての、こわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みの総称。
頸肩腕症候群の初期症状といえるケースを含む。
(原因)
姿勢の問題
頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋など)の
持続的な緊張によって、循環障害や筋肉の硬縮が起こる。
さらに、酸素や栄養分が末端まで届かず疲労物質が蓄積するという悪循環が生まれ、慢性的な肩のコリや痛みを発生させている。
自律神経や内臓の不調が関わる場合
自律神経や内臓の不調で、肩こりが発生する場合があります。
肝臓と右肩、胃や心臓と左肩は良く知られています。
食生活や睡眠の改善が必要なケースもあります。
(施術例)
・関連する骨格の調整・・・頚椎や上部胸椎の矯正。肩に関する関節、胸郭の動きをよくする施術など。
・関連する筋肉の調整・・・僧帽筋や肩甲挙筋、回旋鍵板(棘上筋や肩甲下筋など)など
・関連する内臓の調整・・・肝臓や胃腸、横隔膜、心膜など
・自律神経の施療・・・交感神経ブロックなどの施療、経絡施術など。
(自宅で)
肩甲骨体操など各種

【上肢帯交差性症候群(上位交差性症候群)・・・肩こりの原因
・肩甲骨に付く筋肉のうち、あるものは緊張して短くなり、あるものは弱くなって長くなってしまう
⇒肩の位置が前へ移動してしまう⇒肩コリ
・肩の位置が前方に移動することで、頭の位置も前へ突き出るようになる
⇒頭の重さを支えるために首から肩へかけての筋肉が慢性的に緊張し血行不良⇒肩こり
・肩甲骨の固定制低下、肩甲骨のアライメントに影響

短縮する筋肉:上部僧帽筋、肩甲挙筋、大胸筋、小胸筋
弛緩する筋肉:斜角筋群、胸鎖乳突筋、中下部僧帽筋、菱形筋、前鋸筋

【インピンジメント症候群】・・・肩関節障害の代表的な疾患。肩を動かすと痛い。

・肩を動かすと痛み、雑音を感じる、ひっかかる感じがするなどの症状が現れる。
・特に、腕を肩より高く上げて外側に開いたときに痛みを感じる。
・肩甲上腕リズムの異常が原因となっているケースが多い。
・三角筋の緊張や猫背があると、発生しやすい。

(機能的原因)・・・肩峰下スペースの狭窄
・ローテータカフの不均衡
・ローテータカフや肩峰下包の変性や炎症
・肩甲胸郭関節の運動障害
⇒肩の拳上において、上腕骨頭の過剰な上方回転や下方すべりの制限が発生

棘上筋・・・GHジョイント上で局所痛(指2本以内)、ジョーブテスト
関節包・・・やや広い範囲で痛み
上腕二頭筋長頭腱・・・スピードテスト、ヤーガソンテスト

・肩の外転の繰り返しの際によって、棘上筋腱や関節包、上腕二頭筋長頭腱、肩峰下包が大結節と関節窩(関節唇)の間で挟まれて炎症が発生する。
・棘上筋の炎症は、野球やテニス、水泳などのオーバーヘッドモーションを繰り返すスポーツ選手によくみられる。

(検査)
ペインフルアーク
・肩の自動外転60度~120度で痛み。60度以下や120度以上だと痛み軽減。
ホーキンステスト
・肩関節70°~90°屈曲位で肘関節90°でさらに他動的に肩関節を内旋
・陽性・・・肩関節前面部(特に烏口肩峰靭帯部)に疼痛
・臨床的意義・・・棘上筋の烏口肩峰アーチへのインピンジメントを誘発させることによって腱板、肩峰下滑液包の疾患を鑑別。

(構造的原因)
肩峰の形状、烏口肩峰靭帯と円錐靭帯の肥厚、骨棘の形成、肩峰骨端癒合不全、関節唇の断裂

(分類)
・エクスターナルインピンジメント・・・肩峰と棘上筋間で肩峰下包が挟まれる
・インターナルインピンジメント・・・棘上筋の関節包面が後上方関節唇と衝突する
※特にインターナルインピンジメントは、SLAP(関節唇の損傷)につながる
(評価方法)
肩甲上腕リズムの異常は、外転と水平伸展の2つの動きをチェック。
・外転時に肩甲骨の上方回旋と後傾が起きているか(肩甲骨の挙上が早く起きすぎていないか)
・水平伸展時に肩甲骨の内転と下制が起きているか(肩甲平面と上腕骨長軸がずれていないか)
※外転時の肩甲上腕リズムの異常はエクスターナルインピンジメントを引き起こす。
※水平伸展時の肩甲上腕リズムの異常はインターナルインピンジメントを引き起こす。
(アプローチ)・・・肩甲胸郭関節・体幹・股関節の機能障害を見つけて施療する必要性
○下部頚椎、上部頸椎
○肩周りの各関節へのアプローチ
・上腕骨頭の変位に対して
・肩甲胸郭関節の機能障害へのアプローチ
○関連する筋肉へのアプローチ
・肩甲挙筋、小胸筋等の肩甲骨を下方回旋・挙上・前傾させる筋群には抑制
・前鋸筋、僧帽筋下部線維、広背筋等の肩甲骨を上方回旋・下制・内転させる筋群には促通

○外転時、肩甲骨は前鋸筋・僧帽筋下部線維により上方回旋・後傾し(ウインギング)、肩峰と上腕骨間で棘上筋がインピンジされるのを防ぐ。
○エクスターナルインピンジメントを起こしているケースでは、
外転時に前鋸筋の筋力不足、あるいは小胸筋・肩甲挙筋等の肩甲骨を下方回旋させる筋群が過収縮し、肩甲骨が挙上を起こす。
○水平伸展時、肩甲骨は僧帽筋・菱形筋・広背筋により下制・内転し、上腕骨が肩甲平面から後方にずれインピンジされるのを防ぐ。
○インターナルインピンジメントを起こしているケースでは、
水平伸展時に菱形筋・広背筋の筋力不足、あるいは小胸筋・肩甲挙筋等の肩甲骨を下方回旋させる筋群が過収縮し、肩甲骨が前傾を起こす。
○上位交差性症候群に関係する筋群が関与しているので、上位交差性症候群の評価を行うことが重要。
上位交差性症候群を改善することで、自然とインピンジメントが改善していく症例は非常に多い。

【肩関節周囲炎(五十肩)】
・一般には、四十肩、五十肩と呼ばれる。正式には、肩関節周囲炎。
・関節の周りにある組織の変化や炎症などによって、肩に痛みが出る。
・年齢とともに、腱板(棘上筋など)の炎症や部分的な断裂、あるいは肩峰下滑液包の炎症や癒着がおこりやすくなり、肩の痛みや動きの制限が発生する。
・上腕二頭筋の腱に炎症がおこり、肩の痛みや動きの制限が現れることもある(上腕二頭筋長頭腱炎)。

(症状)
・手を後ろに回せない(結帯動作)
・腱板に石灰が沈着する石灰沈着性腱板炎では、何の前ぶれもなく肩に激痛がおこり、まったく腕を動かせなくなることもある。⇒X線で分る
・閉経期の女性・・・肝臓におけるエストロゲン代謝が関与
・糖尿病や透析患者では治りにくい
・筋肉の硬縮や弱化・・・使い痛みで関節内はマイナス電位に⇒カルシウムイオン(+)が集まる~石灰沈着
・感覚受容器の間違った運動パターンを中枢神経が固定化するケースもある。
・夜間痛は重度のことが多い~病院;ヒアルロン酸注射有効、ステロイドは腱板の変性を助長するおそれ
・「転んで肩を打った」「重いものを持ち上げた」などのケースで、急に肩が痛み腕を上げられないのなら腱板断裂の可能性もある。⇒高齢の方の棘上筋はかなり薄い

(手技でのアプローチ方法)
・インピンジメントの施療を行う・・・各関節やローテータカフなどの筋肉に対して ※C4.5・・・関節包の神経支配
・肩関節のローリング・・・上腕骨頭の変位~後方構造体の拘縮に対して
・胸郭への施療・・・リブハンプなど
・対角の股関節や腰椎1番のCMT
・小胸筋や前鋸筋、上腕二頭筋に対して
・手足に対して・・・橈骨や距骨の変位に対して
・烏口腕筋・・・筋皮神経の絞扼、少海
・烏口上腕靭帯などに対して
・内臓の施療・・・肝臓、胆のう、食道と噴門などへの傾聴
・上腕を回内外させつつ、脳をだましながら腕の拳上・・・Ⅰa1bで抑制を掛ける
・クラニアル・・・矢状縫合、後頭骨
・ART・・・関節包(肩甲上腕関節包全上方部・後部・後外方部)
(エクササイズ)
・コッドマン体操
・後方構成体のストレッチ

(病院での治療)
・消炎鎮痛薬の内服
・関節内にステロイド薬やヒアルロン酸ナトリウムの注射
・ホットパックや超短波などの温熱療法
・運動療法
重症の場合
・パンピング療法・・・関節包に麻酔薬を注入して、少しずつ広げる
・手術・・・関節鏡を用いて、つっぱっている靱帯を切除

【上腕二頭筋長頭腱炎】
・肩の前側の痛み
・横靭帯の断裂を考慮
・検査;スピードテスト、ヤーガソンテスト
・上腕二頭筋、上腕筋の単なる硬縮による痛みとの鑑別が必要
・烏口腕筋のトリガーポイントも似たような場所に痛みが出る
・物療;MCRを長時間使用

【腱板損傷】
・野球選手の小円筋・・・クイックで投げるキャッチャー、ショート~3週間投球禁止
・外転;棘上筋(上げ始めと上げ終わりに働く)⇔三角筋(途中で働く)
  ※棘下筋の関与が最近指摘されている
(アプローチ)
・物療;MCR
・CMT・・・各関節に対して
・関係する筋肉すべてに対して
・キネシオテープ・・・リンパ循環アップ

肩甲上神経症候群)
・肩甲上神経(C5、C6)は肩甲切痕を通り肩甲窩に至る~肩鎖関節や肩関節のむくみで圧迫
・肩甲骨の前外方変位で神経が伸長される
・姿勢や肩関節炎などが原因になる
・(肩甲切痕症候群)
~肩の極度の外転により上肩甲横靭帯に下の孔を通る肩甲上神経が圧迫される
~上肩甲横靭帯の骨化によることもある

(症状)
棘上筋・棘下筋の硬縮、委縮
肩関節周りでの非限局性の痛み
肩甲骨の動きで痛みが増悪
(関与する筋肉)
棘上筋・棘下筋、菱形筋、僧帽筋、前鋸筋、大・小胸筋
(アプローチ方法)・・・肩甲骨を正常の位置に戻し、神経の伸長を軽減させる
・関係する筋肉に対して
・CMT・・・下部胸椎の後方変位、下部頚椎の前方変位などに対して矯正
・小胸筋の緊張、下部僧帽筋の弱化に対して

【肩甲骨内側の痛み】
・転倒や事故⇒X線、MRI
・疲労骨折
・変形、微外傷神経を刺激⇒MRI
・肋横関節のサブラクゼーション~肋間筋のトリガーポイント

【その他】
(滑液包炎)
・熱感あり、手のひらぐらいの範囲で痛み。半数は夜間痛
・棘上筋の炎症もあるかもしれない

(参考)
【頸肩腕症候群
くび、肩、腕、手指にかけて、痛みやしびれ、だるさ、力が抜ける感じ、冷たさなどの症状。
こういった一連の症状は、様々な原因疾患が引き起こしているが、便宜上総称で呼ぶ場合に頸肩腕症候群という。
⇒最近ではあまり使われなくなっている
⇒病院では、X線検査などで原因となる病気の明らかになることが多く、大まかな呼び方の頸肩腕症候群ではなしに、正確な診断名を言われるようになっている
頸肩腕症候群をきたす病気・・・・変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎後縦靱帯骨化症、胸郭出口症候群
⇒原因がはっきりしない場合は、頸肩腕症候群または頸肩腕障害が残る・・・しかし、これでは特に治療しようがなく、病院では鎮痛薬の投与や温熱療法が行なわれることになる。⇒原因がはっきりせず症状の改善のない場合、精神的に落ち込んだり、原因究明を求めて、あちこちの病院を受診し、様々な診断名をくだされていることもある。・・・心療内科などで「うつ病」の診断が出ているケースもある。しかし、「うつ病」と「うつ状態」は全く異なる状態(今は様々な診断技術が開発されている)。間違った薬剤の長期服用で、うつ状態が本当にうつ病へと移行する恐れがないのだろうか?

産業衛生の分野では、頸肩腕障害ともいう。

【頸肩腕障害】
昭和三十年代の中ごろから金融関係などの職場に、コンピューターが導入され、そこで働くキーパンチャーと呼ばれる人達の間で、肩や腕のこりや痛み、手指の痛みやしびれを訴える人が出てきたが、当時は、腱鞘炎や頸肩腕症候群と呼ばれていた。
しかし、次第にタイピストやスーパーのレジ係、保育士、工場での作業者、調理員といった方々にも、同じような症状がみられるようになり、様々な職場に広まっていきた。
(症状)
・手指、手関節、肩などにこりやだるさが現れ、次第に痛みやうずきとなって症状が強くなる
・痛みは、手肩を動かす時だけの痛みから、じっとしていても痛むなど程度は様々
・手指の冷えやしびれ、ふるえ等
・筋力低下が出てくると物が書きにくいなどの運動障害
・重症になると、手指が白くなるレイノー現象がみられることもある
・利き腕だけに出るとは限らず、反対の方に症状が出るケースもある
・目の痛みや疲れ、鼻の異常、歯周病などが引き金になったり症状を増長させたりすることもある
・頭痛・めまい・耳鳴りなどを伴う事もある
・精神的な症状の可能性・・・集中困難、思考減退、情緒不安定、抑うつ症状、睡眠障害等
・冷えなどの抹消循環障害を伴う事もある
・自律神経失調の症状の出る可能性・・・倦怠感、いらいら、動悸、微熱、ドライマウス等

手腕のしびれ・痛み・・・手や肩腕周辺のしびれ・痛み

■首(第5頸髄~第1胸髄)から肩・腕にかけて腕神経叢という神経の束が伸びています。
その神経は、やがて正中神経、尺骨神経、橈骨神経などと名前を変えて手、指へと伸びていきます。

頸肩腕痛・しびれの原因)
①首に原因のあるケース・・・頸椎の椎間板ヘルニア、すべり症(脊柱管狭窄症)、後縦靭帯骨化症
②鎖骨付近での神経の圧迫・・・胸郭出口症候群(斜角筋症候群・過外転症候群・肋鎖症候群)
③腕や肘での神経の絞扼・・・肘部管症候群、円回内筋症候群、三角隙などでの絞扼障害
④手での神経圧迫・・・手根管症候群、ギオン管症候群
⑤病気その他・・・脳疾患、糖尿病、アミロイドーシス、頚肋

※手技療法では、次の場合、対応できません。
・脊髄症状の排尿障害・歩行障害などが出ている場合
・後縦靭帯骨化症
・⑤のような病気などの場合

発症しやすい人)
・手腕をよく使う仕事の人・・・(例)手を使って物を作る仕事、理美容師、PC関係、教師など
⇒胸郭出口、肘、手根管、ギオン管

・肩から手のどこかを圧迫する仕事・・・(例)物を肩に担ぐ仕事、大工、漁師、たこ焼き屋さん
⇒胸郭出口、手根管など

・なで肩の女性・・・構造的に 鎖骨下での神経の通路が非常に狭くなっていて、神経を圧迫しやすい
⇒胸郭出口(鎖骨と肋骨)

・老化や姿勢不良(ストレートネックなど)の影響、ムチウチなどによる後遺症
頸椎4、5,6番の椎間板ヘルニアやすべり症

【胸郭出口症候群】
(説明)
手や腕、肩の運動や感覚を支配している神経は、頸椎5番から胸椎1番あたりの脊髄から分岐して、手や腕に伸びています。
DSCF2774.JPG前から見たところ。首から出て、鎖骨の下を抜けて手に伸びていきます。。その神経群(腕神経叢)と鎖骨下動脈は、①首すじの筋肉の間(前斜角筋と中斜角筋) ②鎖骨と第1肋骨の間 ③小胸筋のトンネルを走行しますが、それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性があります。
絞めつけや圧迫のある部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)などと呼ばれます。
これらを総称して胸郭出口症候群と言います。
胸郭出口症候群は、神経障害や循環障害に基づく手や腕の痛みやしびれ、冷感を引き起こします。

(症状)
腕を挙げる動作で手や腕のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。
また、手や腕の小指側に痛み、しびれ、うずきなどの感覚障害が出ます。
握力低下や細かい動作がしにくいなどの運動麻痺が起きることもあります。
動脈が圧迫され腕が白っぽくなったり、静脈が圧迫され腕が青紫色になったりする可能性があります。
しかし、よくみられる上肢の冷感は、末梢の血管に分布する交感神経の圧迫によると考えられます。
たとえば、正中神経や尺骨神経には交感神経線維が多く含まれているため、前腕部の冷感はよくある訴えです。

(なりやすい人)
20~30代のなで肩女性・・・鎖骨下の通路が特に狭く(肋鎖間隙の狭小化)、神経が圧迫されやすい。
いかり肩の男性・・・この場合、頸部の筋肉が発達し斜角筋間隙が狭小化されていることがあります。
職業病(手腕をよく使う、重いものを持つ)・・・筋肉の硬縮や骨格のズレで神経が圧迫され、しびれや痛みを引き起こします。

当院では
・鑑別検査を行います。
・関連する骨格と筋肉の調整を行います。
・腕神経叢に対するマニピュレーションを行います。

以下、胸郭出口症候群の各種症状の説明です。


過外転症候群(小胸筋症候群)・・・電車で吊り革を持っていると症状が悪化しませんか?
□胸の筋肉が腕神経叢を圧迫します
□腕をよく持ち上げる仕事の人、20~30代のなで肩の女性、肩が内に入った猫背の人など
□ベンチプレスをして、その後全くストレッチをしない人
□首や胸部の筋肉の硬縮で、腕神経叢を圧迫しています。
□腕を持ち上げていると症状が悪化します。
□症状はふつう腕神経叢の領域に出ます(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。
□椎間板ヘルニアとの併発もあり得ます。各種検査が必要です。
当院では・・・よくある症状です
・鑑別検査を行います・・・ライトテスト
・関連する骨格の矯正
・小胸筋の調整
・腕神経叢のマニピュレーション

肋鎖症候群)・・・買い物袋を数分も持つと、しびれが増しませんか?
□肋骨と鎖骨で神経を挟んでいます。
□なで肩の女性に起こりやすい。
□鳩胸の人で起こりやすい。
□症状はふつう腕神経叢の領域に出ます(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。
当院では
・鑑別検査を行います・・・肋鎖テスト
・鎖骨など関連する骨格の矯正
・腕神経叢のマニピュレーション
・自宅でのエクササイズ指導

.斜角筋症候群)・・・鎖骨の上あたりを押すと症状が悪化しませんか?
□首の横にある薄い筋肉が腕神経叢に影響を及ぼします。
□いかり肩の男性
□長期間のセキや慢性閉塞性呼吸疾患で努力呼吸をせざる負えなかった人
□ムチウチの後遺症として
(症状)肩甲骨周り、肩まわり、腕~手(親指側など)のしびれや痛み
当院では
・鑑別のための、徒手検査を行います。・・・アドソンテストなど
・前斜角筋や中斜角筋の調整
・関連する骨格の矯正
腕神経叢のマニピュレーション


【首が原因のケース】
首に原因ある場合、病院でMRIやレントゲンを撮って診断が出ているのが普通です。
病院での治療は、ブロック注射や首の牽引、投薬です。
これらで改善できない場合、手術になるようです。
手技療法では、禁忌症もあります。
牽引などとは異なる手技ならではの施術方法がいくつかあります。

以下、病院で出る診断名に対しての基礎知識その他の説明です。

頚椎の椎間板ヘルニア)・・・くしゃみで症状悪化。首を前に曲げられない。
・くしゃみをしたときに痛みが増悪
・寝起きにも痛みが出やすい
・肩口や背中に違和感
・万歳しないと寝られない
・首を前に曲げると症状が悪化
・30歳~50歳に多い
(誘因)
デスクワーク・ストレートネック(縦方向のストレス)
スポーツ・事故(横方向のストレス)

(対処方法)
・バルサルバテストや神経学検査。MRIを参照。
・硬膜のリリース、頚椎マッケンジー、椎間板ヘルニアのない部分の頸椎の調整
・椎間板ヘルニアは剪断力に弱いため、患部への強い矯正は禁忌

脊柱管狭窄症)・・・狭窄の原因は、すべり症と後縦靭帯骨化症
・後縦靭帯骨化症の場合は、病院での治療
・すべり症の場合、首を前に曲げて痛みが緩和し、反らして痛みが増加。頸椎5番6番間で好発。
(要注意)すべっているところに、強い矯正を受けてはなりません。

【椎間孔狭窄症】・・・首を後ろに反らすと症状が悪化
・頸椎5番6番間、4番5番間で多発。
手技療法で改善しやすい症状。(ただし、骨棘が大きい、狭窄の度合いが大きい場合は難しい)
・頭を持ち上げられると痛みが緩和し、押さえつけられると痛みが増悪(スパーリングテストなど)
・50歳以上に多い症状
・ムチウチをしたことのある人は、椎前筋の瘢痕形成により狭窄しやすくなっている。
(アプローチ方法)
・鑑別検査・・・・牽引テスト、椎間孔圧迫テスト、最大椎間孔圧迫テスト
・神経を挟んでいる椎骨に対しての施術

【ストレートネック】・・・レントゲンや触診で指摘
・頸椎の弯曲が減少している状態・・・頭部が前方に変位していることがほとんど
⇒50歳を超えてから頸椎5,6番あたり(頭部の重さが不自然にかかる)に異常を作るリスクが高まる
⇒具体的には、頸椎椎間板ヘルニアなど
・ストレートネック自体は形の特徴を言っているに過ぎませんが、二次的に頚椎の椎間板ヘルニアや緊張型頭痛、胸郭出口症候群を引き起こしやすくなる。
・頭部前方変位により、
後頭下筋群、肩甲挙筋・斜角筋・板状筋などの項頚部筋、小胸筋などが過緊張を起こす。
椎前筋、僧帽筋下部線維、菱形筋、前鋸筋などは機能低下を起こし筋出力が低下する。
⇒「猫背」・・・機能解剖学では上位交差性症候群と呼ばれる
(原因)
・先天的
・交通事故(ムチウチ)
・日常の姿勢・・・デスクワークは上位交差性症候群が起こりやすい。インナーユニットの低下が影響する。
(アプローチ方法)
・過緊張を起こしている筋肉に対して
・機能低下を起こしている筋肉、インナーユニットの促通
※緊張型頭痛や胸郭出口症候群では、過緊張筋をゆるめるだけでは根分的な施療にならない。全体の機能障害に対するアプローチが必要。

病院に行くべきケース

(腱板断裂)
・スポーツや事故で発生しやすい
・50歳以上の女性にも多い
・従来は、ほとんどが棘上筋だと言われていたが、最近の報告では、棘下筋だとの研究がある
⇒腱板損傷では、棘下筋の委縮がよく見られる
⇒従来は、大結節の上に棘上筋、後ろに棘下筋が停止していると言われていたが、棘下筋は大結節の大部分に停止しているとの研究
・投手では小円筋もある・・・肩の後ろに痛み、3週間は投球禁止
・部分的損傷は内視鏡検査、完全断裂はMRIでも
・万歳が何とかできるが、腕を下げられない
・夜間痛
・検査;コッドマンサイン、ドロップアームテスト


(肩鎖靭帯の断裂)
・肩先が上がっている・・・肩から落下した

(石灰沈着性腱板炎)
・50歳女性に多い
・急に激痛発生して、動かせない。夜間痛あり⇒X線

(パンコースト腫瘍)
・50~60代男性に多い
・鎖骨のカゲになって、Ⅹ線で見えにくい
・患側の目が細くなる、汗が出なくなる・・・交感神経への影響
・胸や肩の痛み・・・肋間神経痛への影響
・腕の内側の痛み、電撃痛・・・腕神経叢への影響
・嗄声
cf:ホルンネル徴候・・・前腕の痛み、汗が出ない、まぶたが下がる

【頸部痛】・・・首の痛み

(原因)
・椎間関節のロック・・・反らすと痛み
・寝違い・・・朝起きて痛み
・ムチウチ症・・・交通事故、スポーツ障害
・筋肉のトリガーポイント(硬縮)・・・触診で原因が見つかる

(アプローチ方法)
・頸椎の調整
・関連筋の調整
・手から肩にかけての施術
・骨盤や胸椎や腰椎の矯正
・股関節や足関節の矯正

(施術の説明)
首痛の方のほとんどは、首の可動域が低下しています。
つまり、顔を左右に90度(真横に)向けられない方がほとんどです。
これは、頚椎の矯正をすることで改善します。
この場合、椎間関節(椎骨間の関節面)のロックがはずれて、正常な首の動きが取り戻されます。
同時に、痛みも改善します。

関連する筋肉に強い硬縮(トリガーポイント)が形成されていることもあります。
この場合、首痛以外にも頭痛なども引き起こしやすくなっています。
そういったトリガーポイントがなぜ形成されたのかを考えた場合、骨盤や脊柱のゆがみがあげられます。
また、骨盤のゆがみの原因をたどっていくと股関節や足関節のゆがみも考えられます。
したがって、症状が首に出ていても施術としては、体全体に及ぶのが普通です。

むち打ち症
□症状・・・①首周りの痛み②手や腕のしびれや痛み、知覚低下③体幹や下半身のしびれや知覚低下④頭痛やめまい、耳鳴りなど
□原因・・・たとえば、後ろから追突されたとき体は前方に動かされますが、頭は慣性によってその位置にとどまります。
頸椎の椎間関節は構造上体の前方移動の際に頭部を制動できません。
したがって、負担がかかるのは、椎間板ということになります。
椎間板は、剪断力(横からの衝撃)に弱い構造をしていますので、椎間板が突出して、ヘルニアが出来ることが考えられます。
椎間板ヘルニアは、レントゲンには写りませんのでMRIでの診断になるでしょうが、小さなヘルニアでは問題にされないかもしれません。
しかし、腕神経叢や頚神経叢、自律神経に影響を与えることは容易に想像できますので、各種症状が様々な形で出てくることが説明できます。
また、椎前筋の損傷から末梢神経に瘢痕が形成されることも考えられます。

■当院の施術例
・頚神経叢に対する末梢神経マニピュレーション
・椎間板に対するマッケンジー
・頸椎のズレに対するレスピレイトリー(呼吸)・アジャスト・・・呼吸層による頸椎の安全な矯正方法

斜頸
頚部筋の収縮・短縮で頭頚部が一方に傾いて、さらに反対に回旋している状態
先天性
・C1,2の奇形~頭蓋底陥入症や後頭骨環椎癒合、歯突起奇形など
・筋トーヌス異常~胸鎖乳突筋の線維化
後天性
・リウマチ、肺疾患、
・骨折、脱臼
・痙攣~胸鎖乳突筋、僧帽筋、斜角筋、板状筋

症状)
頚部の痛みやコリ、可動域制限