カイロプラクティック/オーソモレキュラー
しん研良院

〇受付時間 9:00〜19:00 
○診察時間 9:00~21:00 
○休み:不定休

女性の体調改善

女性の体調不良

 

○改善のポイント

  • 三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)の過不足をなおす
  • 微量栄養素(ビタミン・ミネラル)の不足を解消する
  • ホルモンバランスの改善

 

○女性ホルモンの影響

エストロゲン過剰における体調不良やリスク

下半身太り(でん部や太ももが張り出してくる)、甲状腺機能低下、うつ、子宮や子宮頚部あるいは乳房における疾患のリスク、ホットフラッシュ、不眠、不安、性欲低下、気分の不安定、イライラ、むくみ
原因)

  • プロゲステロン低下
  • 肝機能や腸内環境悪化で、体の外に出ていかない
  • 甲状腺機能低下
  • 薬剤の使用
  • 内分泌かく乱物質への暴露

 

エストロゲン不足における体調不良やリスク

記憶力低下、ホットフラッシュ、不眠、性欲低下、膣乾燥、尿漏れ、尿路感染症リスク、コレステロール上昇、骨粗しょう症、しわができやすくなる
 

プロゲステロン不足における体調不良やリスク

胸が張るまたは線維のう胞性の変化、低体温、不安障害、記憶力低下、すぐに泣く、ブレインフォグ、生理痛、生理が重い、子宮筋腫、骨密度低下
原因)

  • 副腎疲労によるコルチゾールスティールでプロゲステロン(黄体ホルモン)の産生が減少する
  • PCOS(多のう胞性卵巣症候群)~インスリン抵抗性、高アンドロゲン、5αDHT
  • 血糖値が不安定になっている~食生活の問題がある

 
〇人の三大エストロゲン
E1:エストロン…10%、肥満やアルコール摂取で↑
E2:エストラジオール…80%、月経のある女性のメイン、強い作用
E3:エストリオール…10%、最も作用が弱い
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・肝臓障害によりエストロゲン分解能力が低下すると、慢性的エストロゲン濃度の上昇を引き起こし、男性では乳腺肥大(女性化乳房)、女性では性周期の乱れなどが生じる。
・植物の中には、エストロゲンと似ている生理作用を持つ物質(植物エストロゲン)もある。大豆などに含まれるイソフラボンなど。
・エストロゲンの受容体は全身の細胞に存在し、働きは乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経(意識)女性化、皮膚薄化、LDLの減少とVLDL・HDLの増加による動脈硬化抑制など。
・PMSを感じやすく感情的になりやすいケースでは、銅過剰亜鉛低値のことが多い。
⇒うつ病、精神疾患などの治療において、思春期(初潮が始まったころ)、出産の前後、閉経時、生理前など、女性ホルモンが動くタイミングで症状が悪化する場合、まず行うべきは銅・亜鉛のバランスの検査と調整。
・エストロゲンの状態をよくするために、適度な運動を行い皮下脂肪をためない。食品ではブロッコリーなどのアブラナ科の野菜や青魚などをとる。サプリメントではビタミンB群やビタミンEやC。
【インスリン抵抗性】
・ブドウ糖を効果的に細胞へ運べなくなった状態
・筋肉量が少なくなると、抵抗性が増大する
・胴回りが大きくなる
・エネルギーがうまく作れなくなるので疲れる
 
 

分子栄養学から見た女性の体調不良

栄養と女性の健康について

ポイント:一般的な健康習慣を作る。正しい情報を得る。身体・心理のトラウマのリセット。
ポイント①:女性の8割で、タンパク質不足がある。また多くの女性で、鉄分不足。
ポイント②:肝臓と胆のう機能の最適化~ホルモンバランスを整える
ポイント③:胃腸機能低下と副腎機能低下を改善する

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〇タンパク質の重要性
・体の約6割が水分、2割弱がタンパク質と脂質。ミネラル5%。糖質1%未満。
・タンパク質は筋肉の材料となる。
・腱、軟骨、骨、歯、真皮、爪、髪などの構造体の材料~コラーゲン、ケラチンなど
・血液などの中で、物質の輸送(ヘモグロビン、アルブミン)、化学反応促進(消化酵素)、貯蔵(フェリチン)、抗体(γーグロブリン)などと様々な生命活動を担っている。
・タンパク質は解毒や代謝に関わる。

〇血液データからみるタンパク質の正常値
・総蛋白:7.5・・・ただし、脱水している人は血液濃縮するので高くなる
・アルブミン:4.0~4.5・・・肝臓で合成されるタンパク質。脱水で上昇。低栄養で低値。
・尿素窒素BUN:12~18・・・食べたタンパク質の量を反映。胃酸不足だと低値になる。
・γーGTP:12~18・・・タンパク質のっ摂取量を反映。脂肪肝や潰瘍などで上昇。
・AST,ALT:20前後…肝臓で作られる酵素。タンパク質不足だと低値。肝機能障害で上昇。
・クレアチニン(女性):0.4~0.8・・・筋肉量が多いと上昇する。腎障害で高値になる。
・コリンエステラーゼCHE:280・・・酵素。低値は低栄養・肝障害。脂肪肝で高値になる。

〇タンパク質の摂り方
・一般的に体重60㎏のひとは、1日に60gのタンパク質が必要となる。
・卵ひとつで、タンパク質が約6g。肉類100gでタンパク質が約20gとれる。
・ごはん茶碗1杯で約3.5g。6枚切り食パン1枚で5.6g。パスタ1人前で10~15g。
・治療期間中や激しい運動をしている場合は、プロテインやアミノ酸などのサプリから摂る。
・胃でのタンパク質消化がしづらい場合は、消化酵素(天然素材、サプリ)なども利用する。
 
〇女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の主な原料は、アミノ酸と良質なコレステロール。

〇エストロゲン…性欲を刺激する成分特性を持ったある種のステロイドホルモンのグループ名。エストロジェン、卵胞ホルモンなどとも呼ばれる。
エストロゲン代謝は銅・亜鉛バランスに関係する。
(作用)
睡眠、セロトニン生成、精神の安定、性欲の維持、心臓や筋肉、肌を守る、白内障の予防効果

〇黄体ホルモン…子宮内膜に着床性増殖を引き起こす物質の総称。生体内で黄体ホルモンとして働いている物質のほとんどがプロゲステロン。黄体ホルモンの主な働きは、女性の体、特に子宮を妊娠の準備をするように変化させ、月経周期を決めて、もし妊娠が起こった場合には、出産までの間、妊娠を維持させる役目を果たすこと。

〇プロゲステロン…思春期・成人女性では、卵巣の黄体から分泌されるが、妊娠時には、妊娠中期以降になると、胎盤からも分泌される。プロ:応援する/ゲステロン:妊娠する。女性のエストロゲンの分泌能力は健康であれば閉経まで保たれやすいが、黄体期に黄体から分泌されるプロゲステロンは30歳代に入ると減少を始め、以後、加齢に伴って徐々に低下する。これに伴って、黄体期の基礎体温も低下してゆく。
FSH(卵胞刺激ホルモン)…卵胞(卵子)を育てる。
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〇月経の仕組み
・命令系統・・・視床下部~下垂体~卵巣
・強いストレスのもとでは、視床下部からはホルモンの生産中止命令を出す。つまり、生命の危機を優先するために妊娠できないようにする。

・強いストレスとは、大きなけがや病気、強い精神的ストレス、過度の運動、過度のダイエットによる低栄養、慢性的ストレスなどのことで、これにより月経が止まる。
このとき、血液検査ではFSH(卵胞刺激ホルモン)やE2(エストラジオール)が低値になっている。
・子宮の中で、子宮内膜という布団を作る~月経が終わるころに、羽毛(エストロゲン)が子宮筋の上に敷き詰められ(低温期)、排卵すると布団カバー(プロゲステロン)で羽毛を覆う(高温期)~妊娠しなかった場合、血中プロゲステロン濃度が低下し、その合図で布団は引きはがされ、布団が外に出る(消退出血=月経)~また新しい羽毛が敷かれ、次の布団作りが始まる。
・破綻出血(不正出血)…羽毛はあるのに、布団カバーがなかったり、足りなかったりして羽毛がこぼれ出て起こる出血(エストロゲンとプロゲステロンのアンバランス)。いつまで続くか予測できない。
 
〇エストロゲン優勢
・エストロゲンがプロゲステロンよりも相対的に多い。
・エストロゲンが少なくてもプロゲステロンがなければ、エストロゲン優勢の症状が出る。
(原因)
・内分泌攪乱物質にさらされていること…殺虫剤、プラスティック(ペットボトル、食器類など)、産業廃棄物、排ガス、ホルモンを与えられた食肉、家具や部屋の壁など
・肝臓や腸の機能低下、繊維質摂取不足~エストロゲンを分解したり、排出する能力が低下
・甲状腺機能低下 ・薬剤でエストロゲンをとっている ・プロゲステロンが低い

(エストロゲン優勢の症状やリスク)
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、乳房の張り痛みや線維性のう胞不正出血、PMS
体重増加、下半身太り(腹部、臀部、大腿部への脂肪の蓄積)、むくみ
銅過剰と亜鉛不足~不安感、ふさぎ込み、パニック、頭痛
脂質の消化不良~胆石などの胆のう疾患
喘息、蕁麻疹、発疹、鼻詰まりなどのアレルギー
乳がんや子宮がんのリスク、甲状腺機能低下、甲状腺炎、血液の凝固~脳疾患のリスク
エリテマトーデスやシェーグレン症候群などの自己免疫疾患

〇高エストロゲン
(症状やリスク)
不眠、不安、うつ、気分不安定、ホットフラッシュ
下半身太り(腹部、臀部、大腿部への脂肪の蓄積)
生理が重くなる(出血が多い)、乾燥肌、しわが多くなる、肌が薄い、抜け毛、
骨粗しょう症、膨満感、甲状腺機能低下、むくみ、筋肉痛、性欲低下、膣乾燥
子宮筋腫~腰痛、子宮頸部異形成、子宮がんのリスク、乳房の張りや線維のう胞性変化
 
 
〇低エストロゲン
(原因)
・低栄養、夜更かし、睡眠不足、水分不足、冷え、喫煙などによる内臓内分泌系の機能低下
・副腎疲労~コルチゾールスチール症候群
・心身の活動が少なくなって40代半ばになると卵巣機能低下~エストロゲンの分泌量低下
(症状やリスク)
ホットフラッシュ、寝汗、性欲低下、膣乾燥、尿路感染、尿漏れ、乳房が小さくなる、
骨粗しょう症、肌が薄い、しわ、にきび、コレステロール値上昇
記憶力低下、思考力低下、不眠、


〇コルチゾールスチール症候群
コレステロールからプロゲステロン~エストロゲンやコルチゾール(副腎から出るホルモン)を合成している。コルチゾールはストレスから体を守ってくれるホルモンで、ストレスが多くなると、プロゲステロンやエストロゲンよりコルチゾールを多く作ろうとする。結果的に、ストレスが多く副腎が疲労している状態では、まずプロゲステロン、次いでエストロゲンの分泌量が低下してしまう。
〇低プロゲステロン
(症状)
不安障害、うつ、ブレインフォグ(頭に霧がかかる、すぐに泣く、情緒不安定
不眠、低体温、生理が重い、生理痛、性欲低下、膣乾燥、むくみ、頭痛
子宮筋腫、乳房の線維のう胞性変化、胸の張り痛み、骨密度低下、炎症体質
(原因)
・血糖値の乱れ~インスリンの過剰分泌、インスリン抵抗性、低血糖
・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)…卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまうせいで排卵しにくくなる疾患で女性の20〜30人に1人の割合でみられる。排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常や不妊を生じる。プロゲステロンがうまく作れなくなる。
 

内分泌かく乱物質への暴露を抑える

内分泌かく乱物質: 内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質のことです。
 
女性ホルモンのエストロゲンは、適正に分泌し作用していなければなりません。
過少ないし過剰に作用した場合、様々なリスクが伴います。
エストロゲンは、エストロゲン受容体に結合し子宮内膜などの細胞を増殖促進する働きがあります。エストロゲンのなかでもエストラジオールには強い作用があります。
ただ、エストロゲン受容体に結合できるのは、エストロゲンだけでなく、構造が似ている内分泌かく乱物質も結合してしまうのです。
このように、エストロゲン過剰になって、子宮内膜の細胞が増殖しすぎて、内膜症をおこしているケースがあります。
内分泌かく乱物質としては、水銀などの重金属、ダイオキシン、フタル酸エステル、ビスフェノールA,有機汚染物質などがあります。
 
フタル酸エステル: 食品パッケージ、おもちゃ、ビニールフロア、接着剤、洗剤、潤滑油、ヘアスプレー、医療用品など一般的に使用される為、多くの人間がフタル酸エステルに暴露されている。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると大部分の米国人の尿から幾種類ものフタル酸エステルの代謝物が検出された。げっ歯類での研究では何種類かのフタル酸エステルに対し大量に暴露されたときホルモンレベルの変化と出生異常が認められた。内分泌かく乱物質である疑いが強く、ヨーロッパ、カナダ、米国ではDEHP, BBP, DBP,などの使用規制の動きが強まっている。
 
ダイオキシン: プラスティックを燃やすと発生する毒性の強い有機塩素化合物。ごみ焼却炉から発生する。
 

  • 具体的には、農薬、添加物、水銀含有物(マグロなどの大型魚、アマルガム)、鉛、カドミウム(古い水道管、工場排水で汚染された米(とくに玄米)、農薬)、プラスティック製品(ペットボトル、ラップ、コンビニ弁当をチンする、プラスティックの食器)、アルミニウム(制汗剤)など。
    このようなものを生活の中からできるだけ排除する。
  • もうすでにかなり暴露していると考えられる場合、解毒を促す方法をとります。
    簡単にできるのは、断食です。
  • 重金属と親和性の高い薬剤を用いて、金属を吸着して体外に排出する方法もありますが、おもにこれらは病院の薬剤投与になります。
  • 肝臓のケアをする、便秘を治すというのは、基本的な方針になります。
    肝臓のケアとしてはグルタチオンなどを用いますが、玉ねぎやニンニク、ニラなどの硫黄化合物の不耐のある方は避けます。
  • ビタミンCや亜鉛なども用います。

生理痛・PMSの改善

改善方法

〇肝臓の機能アップを行う…毒素が体外に排出されやすいようにする。エストロゲンの量を適正化する。

・毒の水溶化…ビタミンB群、ビタミンC・Eなどの抗酸化物質、グルタチオン~マリアアザミ、西洋タンポポ(ミルクシスル)、カロチノイド
・毒の排出…アミノ酸、グルタチオン~NAC(Nアセチルシステイン)、硫黄化合物(玉ねぎ、にんにく、ニラ、アブラナ科)
・早寝早起き、適度な運動、長時間座らない
・亜鉛銅バランスの改善
・オメガ6系が主成分となる植物油を減らす~オメガ6と高インスリンでアラキドン酸産生増大⇒PGE2産生増大となり、生理痛や頭痛、内膜症が悪化する。バファリンやロキソニンなどの抗炎症薬が効く人はこのケース。

○生活の中で気をつけること
・内分泌攪乱物質(環境ホルモン)を避ける…農薬、プラスティック、クリーニングの化学物質、化粧品、ダイオキシン、食肉や乳製品
例:使い捨てマスク~プラスティックの粉末が付着している
例:コンビニ弁当をチンする、ラップをかけてレンジでチンする
例:豆乳にはエストロゲン様の成分があるので、骨粗しょう症のある人には良いが、乳がん経験者などエストロゲン過剰の人には良くない。遺伝子組み換えの大豆は毒性があると考えられている。
例:安価な米国産の牛肉には、ほぼホルモン剤が入っている。国産のものが比較的安全。値段相応と考えると良い。

参考)内分泌攪乱物質~環境ホルモンなどと言われることもある
環境中に存在する化学物質のうち、生体にホルモン作用をおこしたり、逆にホルモン作用を阻害するもの。内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質
 
 
○腹部の体液循環を促すための手技療法による内臓へのアプローチ
アラキドン酸⇒プロスタグランジンの過程を増やさないために、不必要で過剰な脂肪酸摂取を控える。同時に高インスリン状態になるような食品をとらない。
 
○ビタミンD不足の解消
・日光浴
・食品からの摂取
 

不安やうつなど精神系の不調へのアプローチ

・セルロプラスミンによる銅の過剰蓄積を減少させる~銅過剰によりノルアドレナリンの産生量が過剰に増えると、不安感が増大する
・必要に応じて亜鉛サプリメントを用いて、銅過剰の修正を行う
 
 

 

不妊症

○不妊症➀…妊娠の継続
・母親の栄養状態は、卵細胞分裂~正常な発育に大きな影響を及ぼす。
 
・胎児の血清亜鉛値は80~90㎍/dlあたりに保たれる⇒もともと亜鉛不足だった妊婦は、子供にミネラルを持っていかれるため、産後うつ・脱毛・肌荒れ・・など様々な不調を生じる。
 
・出生時体重と妊娠初期の血清亜鉛値濃度には正の相関関係がある。
 
 
○不妊症②…正常な精子を作る
・不妊症の男性側の原因が近年増加傾向にある
※1988年WHOの報告…女性の原因41%、男性の原因24%、両方の原因24%、不明11%
 
・精液検査…精液の量、精子の数、運動している精子の割合、奇形精子の割合
※精子の損傷が22%を超えると妊娠しづらくなる
 
・Huhner検査(ヒューナーテスト、フーナーテスト)…不妊症の検査の一つ~精子頸管粘液適合試験
 
・精子量減少の原因ダイオキシンなどの環境中のエストロゲン様物質への暴露、体内の活性酸素の増加、食生活の乱れ、ストレス増加、喫煙や飲酒、過度又は過少の運動

 
○亜鉛と妊娠
・亜鉛不足で、タンパク合成速度やチミジンキナーゼ(DNA合成のための酵素)活性が低下する
・活性酸素分解酵素やアルコール分解酵素の中心核には亜鉛がある
 
・妊婦の亜鉛摂取量は、8mg前後で、国の推奨量(10mg)にも届いていない
・妊婦の90%が不足⇒妊娠中の血清亜鉛値が40㎍/dl以下だと流産の可能性が高まる

・亜鉛不足の患者に亜鉛を投与したところ、精子の量と男性ホルモン(テストステロン)が増加した
・亜鉛不足で男性性腺の発達障害や機能低下、性欲低下が起こる
 
 
○妊娠とミトコンドリア機能
・妊娠のためにミトコンドリア機能を上げていかないといけないため、夜10時には寝て内臓内分泌系の状態を向上させる
⇒ミトコンドリア機能を見る目安は基礎体温で、35度台などの低体温では着床しづらい
 

マタニティ施術、産後の骨盤矯正

腰痛、尾骨痛、恥骨痛、坐骨神経痛、逆子、肩こり、頭痛
 

当院の施術内容

  • 妊娠中の痛み…腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、こむら返り、頭痛、恥骨痛、手根管症候群
  • 産後の痛み…腰痛、仙腸関節障害、恥骨痛、尾骨痛、背中の痛み
  • ウェブスター逆子矯正テクニック
  • 不妊症
  • 妊婦の栄養
  • 自宅で出来る痛み緩和法

 

妊娠中のよくある訴え

腰痛、坐骨神経痛

多くの妊婦さんが経験

尾骨の痛み

尾骨周辺の筋肉の拘縮や骨盤周辺の循環障害

頭痛と肩こり

薬が飲めないのでつらいが、手技的に施術すれば多くは改善

股関節痛

妊娠中期から後期によくある訴え

こむら返り

鼠径部周辺での循環障害

恥骨の痛み

妊娠後期。恥骨矯正は安産のためにも重要な施術。

逆子

ウェブスター逆子矯正テクニック

 

出産後のよくある訴え

腰や背中の痛み

腰痛のコーナーを参照

尾骨の痛み

出産時に胎児に圧迫されたケースや会陰切開の放散痛のケース

恥骨の痛み

8割ぐらいの人に痛みが出ると言われている。カイロの矯正で改善できる。

産後、体重が元に戻らない

骨盤が開いたままのケース。骨盤をしめる矯正。

 

出産に関する訴え

不妊症

カイロプラクティックでは、骨盤や脊柱の矯正で自律神経やホルモン系に働きかける

 

その他の症状

めまい

めまいのコーナー参照

生理痛、月経前症候群、便秘

内臓のコーナー参照

食欲不振

自律神経のコーナー参照

動悸

自律神経のコーナー参照


 

施術例

 
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの目安や判断材料になればと思います。

妊婦の恥骨痛改善例

30代妊婦の鼠径部痛・恥骨痛


 

妊娠後期のソ径部痛と恥骨の激痛

30代女性(大和郡山市)
2014年10月25日
 

  • 妊娠8か月後半から、左鼠径部に痛み→恥骨の激痛に変わる
  • 歩行、寝返り、靴下をはく・・などの動作が痛みで困難になる
  • 病院では特に治療なしで、施術院の2軒目として当院に来院。
  • 逆子

施療

  • 恥骨結合の矯正(微圧誘導)
  • 腰椎1-2、2-3番の椎間孔の施術

結果

  • 2回目の施療後、3日して痛みが大きく改善~その後、消失
  • 逆子が直る
妊婦の臀部痛・下肢痛

30代妊婦の臀部痛・下肢痛


 

妊娠中のお尻や大腿部後ろの激痛

30代女性(奈良市)
2014年7月30日
 

  • 1週間前から、右臀部~太もも裏にかけてびっりとした痛みが走る
  • 前かがみになる時、ベッドから起き上がる時、椅子から立ち上がる時に痛みが増悪
  • 病院では特に治療なしで、数軒目の治療院めぐりの後、来院される。

施術

坐骨神経に対して、仙骨の矯正、頸椎2番の矯正、腸腰筋の調整、梨状筋・上双子筋の調整

結果

下肢の激痛が消失。
逆子矯正を1度行ったところ、翌日にゴロンと体位が変わり、エコー検査でも確認できたとのことでした。

産後の尾骨の痛み

30代女性の産後の尾骨痛


 

産後2ヶ月目で、尾骨がとても痛い

30歳、主婦(姫路市)
2013年8月17日
 

  • 椅子に座ると、ずきっと尾骨が痛い
  • 椅子から立ち上がる時も、ずきっと痛みが走る
  • 最近は寝ていても痛みが出るようになった
  • 前屈するだけでも、痛みがでる

施術

  • 内臓マニピュレーション…肝臓や静脈などに対して
  • 骨盤隔壁の施術
  • 筋肉の施術…臀部筋、ハムストリングス、多裂筋など
  • 食事指導…腸内環境の低下で痛みの出ることがあります
  •  

結果

  • 内臓の調整で、前屈時の痛みが消失
  • 骨盤隔壁と臀部筋の施療で、「10→3」に痛み減少
  • 仙骨まわりやハムストリングスなどの施療で、痛み消失
  • その後、食事改善し痛み消失

 


 

ノートと考察

 

  • このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
  • 私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
  • 「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
  • より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
  • 疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

恥骨痛

  • 恥骨結合にズレが生じることがよくあります。
  • 出産前にこの状態ですと、出産時にトラブルが起きる可能性が高まります。
  • 具体的には、難産の可能性があり、無理に胎児の頭を引っ張り出すことになるかもしれません。
  • この場合、赤ちゃんの頭蓋に三角頭蓋などの障害を残す恐れがあります。
    (ただし、こういったケースにおける手技的な矯正方法はあります)
  • 出産前には恥骨などの骨盤矯正を受けられることはとても意味のあることだと考えます。
  • 特に妊娠前から腰痛や肩こり・頭痛の有った方は、ほぼ骨盤に相応のトラブルがありますので、しっかり矯正しておくのが、自身のため赤ちゃんにためだと考えます。

施術方法

出産前の方の場合:方法A…微圧による矯正、方法B…微圧+動きを加える矯正
出産後の方の場合:カイロプラクティック専用のベッドで、軽い矯正
※どの場合も、その場で痛みが改善することが多いです。
 

尾骨痛

妊婦さんや産後の女性によくある痛みですが、どこに行けば治るのだろうと戸惑う方が多いようです。
当院では、通常、1,2回の施術で痛みが消失しています。
女性の尾骨は、男性に比べて細長いので、大きな尻餅をついたことのある方などでは尾骨が曲がっていることがあります。
この場合、胎児が産道を通る時、尾骨が圧迫されて痛みを引き起こすことがあります。
 
施術方法~すべて、非常にソフトタッチな施術で体に負担はありません

  • 大臀筋などの関連する筋肉の拘縮に対して
  • 骨盤隔膜などの関連する膜組織に対して
  • 仙尾関節への軽い矯正
  • 内臓の循環のトラブルに対して
  • その他

※会陰切開の放散痛として痛みが尾骨周辺に出ることもあります。

妊娠中のお悩み)

  • 腰痛、坐骨神経痛
  • 股関節痛、仙腸関節の痛み
  • 恥骨痛、尾骨痛
  • 頭痛、肩こり
  • つわり、むくみ
  • 膀胱炎、便秘、痔
  • こむら返り
  • うつ

 
妊娠中はホルモンの影響で靭帯が緩むため、ごくソフトな矯正で体を整えることが出来ます。
この産前の矯正は、出産をスムーズに行う上でとても重要であるとともに、生まれてくる赤ちゃんにとっても非常に重要になります。
自然分娩がごくスムーズに行えるかどうかで、赤ちゃんの発育にも影響が出てくるのです。
(もし、この際何らかのトラブルがあり、赤ちゃんの発育に影響が出た場合でも、カイロプラクティックには頭蓋矯正その他さまざまな施術方法がありますので、ご相談ください)
 

妊婦に対する施術

次のケースは、施術をお受けできないこともあります

  • 前置胎盤
  • 少しでも出血のある方・・・産科の検査が必要です
  • 切迫流産や習慣流産の診断
  • 喫煙、アルコールの摂取
  • 子宮頸ガンの手術歴
  • 羊水検査を受けて2週間以内
  • 妊娠中毒症

 

施術のできる期間とその概要

妊娠0~14週…施術を見合わせます

流産のリスクがあるため。
ただし、妊婦さんの心配する「転ぶ、お腹をぶつける、冷える、動きすぎる」などは、医学的には原因とあまり考えられないようです。
自然流産の原因の65~70%は、受精卵の染色体に異常が起こったためで、正常な胎芽へと発育せず、妊娠が継続できないことにあります。

  • 染色体異常は母体の年齢が高いほど頻度が増加。
  • 流産の頻度・・・健常な女性で、20代10~20%、30代20~30%、40代30%以上

その他の原因・・・妊娠前後の卵巣ホルモン分泌不良、不育症、習慣流産

妊娠15~27週(妊娠5~7ヶ月)…施術の効果の出やすい時期

安定期で、靭帯を柔らかくするホルモン(リラクシン)が出て、骨格の矯正のしやすい時期です。
ただし、「バタン」とか「ボキボキ」とかの強い衝撃のある矯正は行いません。ごくソフトな矯正を行います。
この時期は、お腹が大きくなり腰痛も出てきますし、動脈などの圧迫で足のむくみなども出てきます。
お腹に膨らみや乳腺の発達で、うつ伏せに寝ることがままならなくなりますが、カイロプラクティックのベッドでは、妊婦さんのうつ伏せに寝られるような装置が備わっていますので、数ヶ月ぶりのうつぶせ寝の心地よさを味わうことができます。

妊娠28~31週(妊娠8ヶ月)…施術の一時見合わせ

この時期に早産で生まれると、赤ちゃんの体に問題を残す可能性があります。
子宮収縮に対して不要な刺激を入れることを避けます。

妊娠32週以降(妊娠9ヶ月以降)…逆子矯正

  • すべての臓器が形成されている時期
  • ウェブスター逆子矯正テクニックが行えます

大きくなった子宮が下大静脈を圧迫するため、仰向けに寝ると低血圧になるかもしれません。
仰向けに寝て、気が遠くなるような感覚があれば、シムスの体位をとりましょう。

シムスの体位(Sims position)

  • 左右どちらか楽な方に、ややうつぶせ気味に横になる
  • 下側の脚は、少し後ろにさげる
  • 上側の脚は、少し前に出して曲げる
  • 下側の手は背中の方に回す。(手は曲げて頭の下においてもよい)
  • クッションや抱き枕を使ってもよい

 
※右側を下にして寝ると、上大静脈を圧迫してしまうおそれがあり、寝苦しさを感じてしまうかもしれません。また、静脈のそばを流れるリンパ管も圧迫され、むくみや静脈瘤の原因にもなります。
出来るならば、左下で寝る方が良いでしょう。

臨月になると、胃が上へと圧迫して、逆流性食道炎の症状が出るかもしれません。
この場合、枕を高めにセットし頭を高くして、逆流を防ぎましょう。
三角形の枕なども売っていますので利用しましょう。

逆子とは

おなかの赤ちゃんは頭を下(子宮口)に向けている状態(頭位)が普通だが、
頭が上、お尻や足を下に向けている赤ちゃん(骨盤位、逆子)がいる。
 

逆子の原因

臍帯が短い、巻きついている
・前置胎盤
・複数の胎児
・羊水の量の問題
・水頭症の胎児
・仙腸関節の異常
・子宮の問題
 

逆子の種類

病院の超音波検査で判る

単臀位

  • 約70%で、最も多い
  • お尻が下になり、両足が上にあがている状態です

全複臀位

  • お尻が下になり、ひざが曲がっている状態です

全膝位

  • 立膝をついたような体勢で、ひざは子宮口の方を向いている状態です
  • 帝王切開が安全なようです

全足位

  • 両足を下に伸ばし、立っているような状態です
  • ほとんどの場合、帝王切開になるようです

 
妊娠初期、妊娠中期のころは、子宮のスペースに余裕があるため赤ちゃんは頭を上にしたり下にしたりして動いているが、
8ヶ月ごろからは、頭を下に向けてその位置で落ち着く赤ちゃんが増えます。
とは言え、まだ逆子の状態の赤ちゃんもたくさんいます。
その後は、ほとんどの赤ちゃんは自然に頭位になりますが、最後まで逆子の赤ちゃんは3~5パーセントと言われています。
 
逆子は出産の時に問題になります。
通常は大きな頭が先に産道を進んでいきますが、逆子だと頭が最後に残ってしまい、
へその緒が骨盤と赤ちゃんの頭にはさまり圧迫されるなどのトラブルを引き起こすリスクが高まります。
その場合、血流が途切れ酸素不足による胎児仮死の危険があります。
 
出産までに逆子が治らなければ、帝王切開をすることが多くなります。
これは、普通分娩を行うことで引き起こされる脳性麻痺や脳障害などのリスクを回避するためです。
次の場合はより帝王切開を選択されることになるようです

  • 足やひざが下を向いている
  • 赤ちゃんが大きめ
  • へその緒が体に巻きついている
  • 胎児の心拍が弱っている
  • 横臥位

 

病院で行う逆子治療

外回転術

妊婦さんのお腹の上から、手で赤ちゃんの向きを変える方法で、産婦人科医や助産師が行う。
胎盤がはがれる危険性などがあり、緊急の処置のできる病院でしか行えない。
アメリカの情報では、成功率約50%。37~38週に投薬と超音波のもと、行われる。

胸膝位

医師の指導のもと行うエクササイズ
四つん這いになって、ひじから先を床につけて、お尻を高く持ち上げる姿勢をとる。
膝を開いて足の間にお腹をはさむようにして、10~15分そのままのポーズを保つ。
 

カイロプラクティックの施術方法

ウェブスター逆子矯正テクニック

  • 骨盤や子宮円索に対してのカイロプラクティックテクニック。
  • アメリカの情報・・・70~97%の成功率
  • 胎児がターンした場合、お母さんが蹴られ方で分ることが多い
  • 一度で治ることが多い
  • このテクニックの禁忌~双子以上の妊娠、前置胎盤、同一日のその他の治療との併用

その他のカイロプラクティックの施術

  • 骨盤の狭さの改善・・・この場合、妊婦がX脚になっていることが多い
  • 股関節や恥骨周辺の施術

自宅でのエクササイズ

  • アイスパックを置く
  • 股関節を頭より挙げる
  • 音楽や照明をあてる